どう思ってる?LGBTについて考えるfrom Vancouver
皆さんはLGBT(レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダー)
についてどう思っていますか?
私は最近実話映画'Milk'を見直して、この記事を書いております。ハーヴェイ•ミルクさんは自らがゲイである事を初めて公表した活動家、政治家です。
LGBTの活動だけじゃありません。
社会的弱者といわれる高齢者、労働者、有色人種のためにたくさんの活動をしました。
しかし他の議員、ダン•ホワイトにより射殺される。
ミルクさんの残した足跡は現在も深く深く残っています。
ここカナダには、自国では違法な同性婚をする為に、移民を希望しやってくる人々がいます。もちろん同性婚が認められていない日本からも。
ただ愛する者同士で結婚をするだけのことなのに色々な壁があるのが現実。
LGBTであることだけでいじめを受ける、この世を生きづらいという人はたくさんいるでしょう。
日本で考えると、教科書、テレビなど、そこらへんに例えば異性と恋をする、結婚をする、女性は出産をするもの、という価値観が溢れています。
私達が普段、気にもとめない日常のそういったことが、LGBTである人たちの目にはそういったことも少し違う視点で見てるんじゃないかと。どう映って何を感じるかなーと少し考えさせられます。
しかし、映画MILKの中でも出てくるように、昔のアメリカではLGBTの社会運動をしているだけで暗殺、ゲイバーに警察が入って行ってゲイを逮捕し暴力を振るう、(踊っているだけですよ!)ゲイである事が犯罪、ということが普通に起きていました。
しかし、日本では昔から、ゲイである事は犯罪という概念はなかったですよね。
偏見さえあったでしょうが、ゲイだから逮捕、なんて日本ではありえません。
なぜか?
それはやはりアメリカはキリスト教原理主義が根強いということが1番の理由です。
カナダでのLGBTについて
2005年7月20日水曜日18時9分、カナダ全土で同性婚が合法化。
実際にここバンクーバーで暮らして感じることは、大半の人はLGBTであることに、またLGBTである人達について隔たりはなく、普通にのことだと感じていると思います。
LGBTであることを言えない、という人も少ないんじゃないでしょうか。
あからさまな偏見を持たれることも少ないですが、やはりそれでも偏見はゼロではないでしょう。
カナダ人のSamはどう思ってるの?
浴衣!温泉行ったのかい?
Sam: My opinion on gay marriage is *pretty simple.
同性婚に関する僕の意見はとってもシンプルだよ。( pretty...使い方はたくさんありますが、ここではvery, quiteと同じ「とても」という意味。pretty much で「だいたい、ほとんど」という意味にも。)
I think it's totally fine and shouldn't be *illegal.
それは全くもって問題がないことだと思うし、違法であるべじゃない。(illegal...「違法」。反対の「合法」はlegal。)
I think most people in Canada agree. Maybe some people don't want it, but I think those people are mostly the people that a very *religious and think marriage is something related to God.
カナダに住むほとんどの人は賛成だと思う。反対の人も何人かいるだろうけど、そういう人のほとんどが信仰心のとても強い人たちで、結婚することは神と強い関係があると思っている。(religious...宗教の、信心深い)
うんうん、やっぱりそうだよね。
In general, I believe that people should be allowed to do what they want if it doesn't hurt other people, so being gay is totally fine for me.
一般的に、他の人を傷つけないことなら人は自分の望むように行動することは認められるべきだと信じているから、LGBTであることは僕にとって全くもって問題ない。
I've met many gay people that were very nice. I've also met some gay people that I didn't like very much, but it's not because they are gay, it's because of their personality.
僕はたくさんのLGBTの人たちに会ってきたけど、彼らはとってもナイスだよ。
ナイスじゃない人達ももちろんいたけど、それは彼らがLGBTって理由なんかではもちろんなくて、その人たちのパーソナリティーだ。
そうだよね、例えばゲイの知人がいて、こいついけすかねぇなー!と思ったとしてもそれは彼の性格の問題で、ゲイだからいけすかねぇってことではないもの!
やはりカナダではあまり偏見はないように思います。
ありがとSamさん。ちなみに…
Samさんインフォはこちら♪
Samさんの日本でのあほな日常が見れますよ♪
Instagram @samirpierre
Twitter @SamPRamdani
さて、他の国ではどうでしょうか?
現在、世界には同性婚を認めている国は21ヶ国。あまりにも少なく思います。
今現在、同性婚が認められている国
アイルランド、アイスランド、アルゼンチン、アメリカ、イギリス、ウルグアイ、オランダ、カナダ、スウェーデン、スペイン、スロベニア、デンマーク、ノルウェー、ニュージーランド、フランス、ブラジル、ベルギー、ポルトガル、南アフリカ共和国、メキシコ、ルクセンブルク
アメリカで同性婚が合法化されたのは2015年6月26日。つい最近ですね。
徐々に認められつつあるものの、未だ同性愛者というだけでいじめを受けたり、偏見の目で見られたりという事実もあります。そこで、
同性婚反対の理由は?
やはり、宗教上の教えが1番の理由。
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教など一神教の教えや伝統的な価値観を持ついわゆる保守派に反対意見が多いとのこと。
アメリカのTV番組、'What would you do?'では同性愛者に対する一般の人々の反応をみる実験をしていました。
州によっては大抵の人が同性愛に対してあまりよくない反応を示していました。
理由は、神の教えに背いていること、聖書では同性愛は罪なこと、天国にいけないとかいてあるなどでした。中には、
「息子が同性愛者だけど、私は息子をそれでも愛しているわ。息子の罪を許してもらえるように毎晩神に祈っているの。」と言った母親もいらっしゃいました。
わたしゃ度肝を抜かれました。神を信じ、息子を心から愛する母親の複雑な気持ち。なにが恐ろしいって、母親は偏見で同性愛者を嫌っているのでもなんでもなく、神を信じているが故のその発言だということ。
そういった人々がいる限り、国が認めても、同性愛反対の声は根強く残るだろうと思います。
LGBTコミュニティーの象徴レインボーフラッグ
ここバンクーバーでもあちらこちらで見かけますね。Davie st.では一年中レインボーフラッグが掲げられています。
ちなみにバス停、ゴミ箱はピンク色に塗られています!
元々は8色だったフラッグですが、ピンクとターコイズブルーは使われなくなりました。鮮やかなピンク色は、大量生産するのが難しかったこと、ターコイズブルーはゲイパレードの時に道の両サイドに3色ずつ配置するためとのこと。
アーティストでありLGBT活動家でもあるギルバード•ベイカーさんがデザインしたのがレインボーフラッグ。多様性を意味している。
昔はこのレインボーフラッグを掲げるだけでもとても危険なことだったんですね。しかしそんな社会にもかかわらず、レインボーフラッグを掲げた人々がいる。旗1枚を掲げることがどれだけ重かったか。考えさせられます。
バンクーバーのゲイ•パレード
毎年たくさんの人が集まるVancouver Pride Parade。LGBT、バンクーバーに住む様々な人種を尊重し、助け合うことをテーマにしたパレード。
た、楽しそう...みんなむきむき!!
もちろんLGBT じゃない人達だってパレードに参加しています!
街は一気にカラフル!!開放的な雰囲気で、楽しめること間違いなし!!!
只々楽しんでパレードを見ていた私ですが、映画'MILK'を見た後、色々と調べてからパレードを見ると感動します。
皆さんもぜひ!楽しんでください(*゚v゚*)
Hope will never be silent.
希望は決して黙らない。
-Harvey Milk-
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